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ace3ds plus小説が映画化されたのを見て絶賛している人は多いが、同時に、わけが分からないと言う人も多いので解説してみる。 ![]() この物語が見事に描きだしたのは、夢中になって真剣勝負をする人のみがカラダにまとう命の輝き、ひかりだ。ひかりを放つには2つの方法がある。一つは、太陽によって月が輝くように、強烈なひかりを持つ人間の近くでそのひかりを反射すること。もう一つは、たとえ小さくても、自分でなんとか光ろうとすること。 桐島はバレー部で強烈に光り輝いていた。クラスの一流メンバーも桐島のそばにいることで輝いていた。しかし桐島がいなくなることで、自分が光っていないことに気づいてしまう。 一方、クラスの最下層グループ、イケてない映画研究部の前田達は、昼間見えなかった星が夜見えるように、桐島の不在がもたらした暗闇のなかで小さく光り輝く。 一流メンバーのなかでもっとも繊細な感性をもつ宏樹が、バカにしていた前田達のひかりに気づいた瞬間の描写がすばらしい。 レンズを覗く映画部ふたりの横顔は、ひかりだった。ひかりそのもののようだった。 俺は緊張していた。(中略)精一杯の勇気を振り絞って、やっと、トントン、と右肩を突つくことができた。 ひかりが振り返って、俺を照らした。 映画を監督した吉田大八氏はこの小説の解説で述べているが、「果たして映画は、『ひかりそのもの』を描くことができるのだろうか?」と考えたという。 そして映画では、小説とはまた少し違った形で、見事にひかりが映されている。ちなみに映画では、前田が撮る映画の内容も小説と異なっている。 この命の「ひかり」は、多くの文学のテーマとなっている。例えば「芸術は爆発だ!」の岡本太郎の母親、岡本かの子の小説は深い。悲しみさえも、それで命がひかるのであれば嬉しいと語る。 ![]() すでに死期が近い老婆が求めるのは、名声やお金などの飾りではなく、いのちの華やぎ、ひかりだ。青年が夢中で輝く姿を見たいと願い、自らも悲しみを原料にして命を爆発させている。 かの子には、同じく「いのち」をテーマにした『家霊』という作品もある。 ![]() 息子の岡本太郎氏の言葉にも、かの子の影響が見える。 ズバリ答えよう。金と名誉を捨てたら人間の「生命」がのこるんだ ちなみにこのテーマは世界の文学作品でも多い。 「人生がどんどん過ぎて行くのに、その人生を本当に生きていないと思うと、俺はやりきれないんだ!」 「闘牛士でないかぎり、毎日を本気で生きているやつなんかいるものか」『日はまた昇る』(ヘミングウェイ) もしかたら文学で最も多く扱われているテーマなのかもしれない。 そして、『桐島、部活やめるってよ』に最も近いエピソードは、アカデミー賞女優のウーピー?ゴールドバーグが、プロの役者を夢見る若者達と話したときの様子だ。※過去にテレビで放送され、多摩大学大学院教授の田坂広志氏がよく紹介されている。 若者たちはゴールドバーグに質問する。 我々は、将来役者になることを夢見て、毎日、厳しい修練を積んでいます。我々の努力は、いつか報われるのでしょうか? ゴールドバーグはやさしい表情で答える。 いま、あなたがたは、役者の夢を持ち、仲間とともに、励まし助けあいながら、目を輝かせて生きているのでしょう。 若者たちはうなずく。 であるなら、あなたがたの努力は、すでに報われているではないですか。 『桐島、部活やめるってよ』は小説も映画も素晴らしいので、たまには真面目に解説してみた。 ![]() ■プロフィール■ 谷口一刀バカ日本地図&chakuwiki管理人。 1972年滋賀生まれ。大学を卒業後、空手修行のため渡米。ヌンチャクを主に学ぶが、帰国後ヌンチャクで食えず、IT業界へ。 現在はバカ広告企画のプロデューサーとして活動。これまでにバカな本を6冊出版。運営する個人サイトには、月間100万人が訪れる。 Twitter: https://twitter.com/#!/chakuriki ace3ds plus 激安smastq s7 PR
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