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dstt 1.4.4j「世の中にブスはいない。ウォッカが足りないだけだ」といったロシアのジョークが多数紹介されている、ロシア語通訳者、故米原万里さんのエッセイが面白い。 ![]() 大抵は酔っぱらいの話だが、全体的に自虐的だ。 「このコニャックは南京虫の臭いがする」などと言うヤツをペシミストという。「この南京虫はコニャックの臭いがする」などと言うヤツをオプチミストという。 共産主義は科学だそうだが、少なくとも自然科学ではないね。自然科学なら、人間に試す前に動物実験をやるからね。 このように、ロシアンジョークは自らの悲しみを笑い飛ばすような印象があるが、アメリカンジョークには悲しみがない。次のように工夫された笑いだ。 「このパラシュートはもちろん安全だよな?」「モチロン!その証拠に故障したという苦情は一件も寄せられておりませんよ」 店員「いかがですか、この機械。 仕事の半分はこの機械が片づけてくれますよ」客「それはいい。じゃ、2台もらおうか。」 上記は一例だが、全体的にロシアのジョークは悲哀と人の良さが見えるのに対し、アメリカのジョークはどこか小賢しい知恵自慢なところがある。 余談だが、昔、吉本興業に入ったばかりの芸人に、 父親が6人代わった少年時代を送った人がいたという。 その芸人に対し、吉本興業の役員が「君こそわが社のサラブレットだ」と高く評価したという。 人生が悲惨なほど、悲しみを笑いに昇華しようとして芸の実力がつくからだ。ロシアのジョークがどこか悲しいながらも人情味があり面白いのは当然なのかもしれない。 ![]() 『ロシアは今日も荒れ模様』 / 米原 万里 著 ■ロシア前大統領エリツィンは北方領土を返そうとしていた? 米原万里さんは、エッセイの中でジョーク以外にも、様々なロシア人の不可思議な側面について描写している。 彼女はロシア要人の通訳を多数務め、ロシア前大統領エリツィンは『通訳は万里じゃないとヤダ』とダダをこねて周囲を困らせたほど信頼されていたという。 そのため、日本とロシアの交渉について詳しく、北方領土の交渉についても言及している。 この交渉については、元外交官の佐藤優氏の本『交渉術』でも触れられている。 ![]() エリツィンは1992年9月13日の訪日を四日前に突然キャンセルしたが、訪日すれば、北方領土返還について前向きな話し合いをする予定だったという。 そのキャンセル理由として、様々な説があるが、訪日前の、ロシアでの渡辺美智雄前外相とエリツィンの会談がきっかけとなったらしい。 米原さんはエッセイの中で、渡辺外相が会談中に「ゴルバチョフの時は…」と 何度も言いすぎたのが原因じゃないかと書いている。エリツィンはゴルバチョフの事が大嫌いなのだ。 一方佐藤氏は、ロシアの要人ブルブリスへの聞き込みにより、 渡辺外相がエリツィンに対し、「ロシアがあれをすれば、日本はこれをする」といった 取り引きを持ちかけたのが原因だと指摘する。 エリツィンは細かな駆け引きを嫌う。 なので、渡辺外相は「日本は四島を返してほしい。 そして経済協力できるのはここまでです」とだけ率直に言えばよかった。 その方がエリツィンはそれに対して要望を言いやすい。とブルブリスは語ったという。 ![]() 『交渉術』 / 佐藤 優 著 米原さんも冒頭のエッセイの「ロシア人との交渉術」という章で、 とある日本の大企業とロシア企業の交渉のエピソードを紹介している。 ロシア人は10~100倍の値段をふっかけるのはざらで、 その時も相場の10倍の値段をロシア人は提示してきたという。 日本人担当者は困って米原さんに相談し、 米原さんは、週末に一度、日本人担当者の自宅に そのロシア人を招いてみたら良いとアドバイスしたという。 そして、日本のサラリーマンの貧しい自宅に驚愕したロシア人は、 翌週、値段を2ケタ下げて提示したんだとか。 米原さんいわく、ロシア人は金持ちには遠慮なくたかるが、 貧乏人には気前よくおごってやる国民性なのだそうだ。 「男はつらいよ」の寅さんみたいに、 飲んだくれで商売はペテン的だが、人情に厚い、 というキャラクターがロシア人なのかもしれない。 たとえばエリツィンも寅さんみたいなものだと思えば、 むしろ、佐藤氏が指摘するように、 胸襟を開いてゲタを預ければ悪くはしなかったのかもしれない。 しかし、もし国民全員が寅さんだったら国家はどうなるのだろうか。 それは、今回紹介した米原さんの本のタイトル『ロシアは今日も荒れ模様』が象徴しているのかもしれない。 r4ips3 true blue PR
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